子どもの頃からドクが好きだった。
バックトゥザ・フューチャーの科学者ね。「マーティ!」。
要はポジティブな狂人が好きなんだなあ。
常軌を逸した人。 音楽で言えばそれは遠藤賢司だろう。
1947年生まれ。細野さん(細野晴臣)と同い年。
井上陽水や吉田拓郎とはひとつ違い。
なのに爆発している。常に爆発している。
生ギター(アコギ)も弾く、エレキも弾く。
ファズも踏みまくる。 背中にアンプしょって会場を練り歩いたり。 無人の武道館でライブしたり。
そもそも歌い方がぶっ飛んでいる。 曲もぶっ飛んでいる。 歌詞もぶっ飛んでいる。
ジャンルにも縛られない。 パンク以前から時にパンクだった。 当時はハードフォークと称していた。 後に、純音楽家と名乗り始めた。 誰にも似ていない遠藤賢司にふさわしい言葉だ。
静かな曲もちょこちょこあって、そこで聴けるこの上なく優しい声が好きだ。
普段のエンケンさんはきっとこんな感じなんだろうなと思う。 そこから大爆発への振り幅が素晴らしい。
その全てが遠藤賢司なんだ。 ぶっ飛んでいるが、どの曲もあたたかい。歌心あふれる。
ありがとうエンケン。 これからも、君にふにゃふにゃ。
ー個人的関連作3枚ー
細野晴臣/HOSONO HOUSE 友部正人/ミディの時代 有山じゅんじ/ありのままじゅんじ